奈良東大寺お水取りを見に行きました(役僧 星野研至の師僧である故・猿渡管長の思い出話を通して3)

奈良・東大寺お水取りを見に行きました。(役僧 星野研至の師僧である故・猿渡管長の思い出話を通して3)


2026年3月12日の東大寺・お水取りを見に行ってきました。


 小生の師僧の故・猿渡管長猊下の話を回想しなが東大寺のお水取りについて、書いてみたいと思います。
「お水取り(修二会・しゅにえ)」は、陰暦2月初めに寺院で行われる法会で東大寺が一般的に知られているものです。新暦になり3月1日~15日未明・早朝まで、現在では行われています。
日程の概略ですが、松明は期間中毎日上がるそうです。また、お水取りは、3月12日深夜に行われるそうです。
 「達陀の儀・だったん」を一部分で、全て参加出来ませんでしたが、外陣より見させて頂きました。色々やる事もあり、詳細な日程を組めませんでしたが、香水給りにも参加出来て感慨無量です。(弟子として子供の子から管長に憧れて、背中を追って来た者としては、感謝の気持ちと今後も皆様の幸せの為にも、宗教家として管長を見習って精進して行きたいなと改めて思いました。)



東大寺二月堂のご本尊・十一面観音菩薩の御前での法会を一般的に「お水取り」と呼ばれています。


練行衆の皆様が上堂する際の道明りの松明


二月堂からの松明


二月堂からの松明


二月堂

 平成の頃の話になりますが、故・猿渡管長が親しい人の仲介で、東大寺の管長猊下から「修二会」に招かれたそうです。奈良の六大寺の管長職クラスの方が入られる部屋に案内されたそうで、お水取りの行を身近で見られた話を少し書いてみます。
 「特別内陣内」(戸張で囲われている)に招かれて「達陀の儀・だったん」の行法に接する事が出来たそうで、達陀の儀は、火天(火の神)に扮した練行衆(れんぎょうしゅう・選ばれた東大寺の僧侶11人)内陣で大きな松明を振り回し、そして礼堂で松明を突き出し、水天(水の神)に扮した練行衆が香水(仏に供える水)をふりかけます。
 そして、深夜に入り香水給り(こうずいたばり)と言って、香水が参観者にも与えられるそうです。堂内に入れない人達は、格子から中に手を伸ばして水を頂く事になります。この香水を口に含んだり、顔に塗ると健康になると言われています。
 夜に入って練行衆が上堂する際の道明りがお松明で、一人ずつ上堂し(通常は10本らしい)松明は舞台を移動しつつ下に向かって打ち振られてから消されるそうです。最終日は間をおかないでう上堂され、10本の松明が一斉に振られ壮観だそうです。
 松明の火の粉を浴びる事で、風邪をひかないと言われて、一年の無病息災行事とされています。12日の夜は、最高潮といわれる籠松明(端的には、長さ2間位で孟宗竹の上の方に杉の束がつけられているもの)がともされます。



十一面観音にお供えする香水を練行衆の方々が若狭井に汲みに行かれるところ。


二月堂に汲み上げられた香水をお供えに行かれるところ。1








閼伽井屋(あかいや)通称・若狭井

 12日深夜になって、お祓いや禊の神事が行われ、身を清め行をすました東大寺のお弟子さんたちによって、二月堂前にある「若狭井・わかさい」から水を汲み上げ、ご本尊・十一面観音にお供えし、国家の隆昌や人々の幸せを祈る行として、大仏が開眼(かいげん)・天平勝宝4年(752年)にされて以来、続けられているそうで、2026年で1275回だそうです。

 若狭の水と旅等を次回にお話したいと思います。
お楽しみに。

合掌 大慈大悲
役僧  星野 研至 

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