東安寺(鈴鹿市)十七観音法要に行って来ました。現在、東安寺は太江寺が兼任管理しています。

東安寺(鈴鹿市)十七観音法要に行って来ました。現在、東安寺は太江寺が兼任管理しています。

令和8年8月23日(日)・十七観音法要にて導師をさせて頂きました。
聖観音さまを安置し、「盆観音(十七夜)」は、お盆の時期と重なり観音さまの縁日として重んじられて来ました。先祖追善供養・厄除け・恩徳報謝等のための法要です。暑い中皆様お越し下さいました。


山門


本堂


聖観音さまと導師


法要の様子1





法話(準備が思う様に出来ていなかったのでメモを見みさせて頂きながらお話をさせて頂きました。)

・十七日観音法要に西行さんの「一品経和歌懐紙」掛け軸を用いて対機的に法話をさせて頂きました。
暑い中、皆さんお参り下さいました。


西行さんの「一品経和歌懐紙」

一品経とは、法華経(全部で28章)一章ずつ、懐紙に写経したり、その写経したものに和歌をあわせて詠んだもの。

平安時代末期は、時代の混乱期(飢饉・災害・武力衝突)西行さん達が、法華経を分担して和歌を添えて奉納する「一品経法会」が行われました。
法華経の第五「薬草喩品(やくそうゆほん)」の章を西行さんが担当されました。
「読める文字に起こしました。」

(釈文)

薬草喩品     円位

ふたつなくみつなきのりの  あめなれどいつつのうるひあまねかりけり
(二つなく 三つなき 法の 雨なれど 五つの 潤い 遍ねかりけり)あまねかりけりは、広く及ぶの意味で良いかと思います。
「佛の教えは、唯一無二の教えであり、慈雨は、五つのどの種類の草木でも普く平等に降り注ぐ」
備考:5つとは、三草二木(小薬草・中薬草・大薬草・小樹・大樹)慈雨が成長を助けるに喩えて、佛の慈悲があまねくゆきわたると説いている。

わたつうみの  ふかき  ちかひに  たのみあれば  かのきしべにも  わたらざらめや
(わたつみの 深き 誓いに 頼みあれば かの 岸辺にも 渡らざらめや)
「海の様に広大な慈悲心の佛さま。その佛さまの誓願(衆生を救うとする誓願)を頼りにしている。ならば、岸辺、迷いの無い世界(彼岸・極楽浄土)へ渡る事が出来ない訳があろうか、必ず、渡ることが出来はずだ。」


法話では、平安時代末期の混乱のなかで、法華経を頼りに佛の救いを願う想いがあったのではないかと。お話ししました。宗教的感性と和歌の感性がともに秀でていた西行さんならではの素晴らしいものだと思います。
生きていると、病気になったり、嫌な事も楽しい事なども色々経験させられます。ありのままの事実として一先ず受け止めながら、嫌な事を嫌な事として受け止めるのではなく、人生結果論で見る時、あの時の嫌な経験があったから、今は別の道を選ぶことが出来たとか、色々。今日、暑い中お越しになったけれど、暑いな早く帰りたいな。色々思われる方もあるでしょう。その暑さで、帰って家で寝込んでしまう方もいるかも知れません。(あっては欲しくないのですが。)しかし、寝込んで元気になったら、暑い時は色々気を付けないといけないな。なんて、気を付ける様になって夏を乗り切る術を得るかも知れませんね。そんな風に、同じ雨は平等に降り注ぎますが、日頃、ご縁のある佛さまや、ご先祖さまと色々愚痴をこぼしたり、色々な報告をしたりしていると。自然と雨が慈雨であった事に気付ける様になって来たりもするものです。ラジオも周波数のチャンネルを合わせないと音が聞こえませんよね。手を動かしている訳です。生きやすくなるお手伝いが出来る智慧や慈悲がある深い世界ですね。
(主な法話の内容です。要旨)東安寺の掛け軸ではありませんのでご注意下さい。法話の為に持参(十七日観音の為に私的に準備したものです。)しました。

愚生からの皆様へのご提案
「この令和の時代に一品経和歌懐紙」として令和の仏教として本山クラスの寺院で超宗派で行って欲しいなと法話を終えてふと思いました。令和では、どの様な和歌が詠まれるのかな?・・・。」



参加された皆さんとの集合写真

 東安寺にお参りにお越しください。また事前に太江寺にご連絡頂ければ行事やご案内が出来るかと思います。宜しくお願い致します。
 三重県鈴鹿市東玉垣町685-1

お盆が過ぎて暑さも、もう少しかなと思います。皆様ご自愛くださいませ。

合掌
大慈大悲
太江寺 修行長  星野 研至

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